さいたま市緑区の保育所プール事故「さいたま市報告書」が公表されました。2018-06-14

2017年8月24日午後3時半過ぎに、さいたま市緑区の私立認可保育所「めだか保育園」の女児(当時4)1人がプールで浮かんでいるのが発見され、意識不明の重体で病院に搬送されたが、翌25日早朝に死亡した事故についての事故検証報告書(以下、「報告書」という。)がさいたま市より2018年5月24日に公表されました。

さいたま市社会福祉審議会 特定教育・保育施設等重大事故検証専門分科会
報告書本文

事故が起きたプールは、保護者会と園との共同の手造りの約6mx4.7m、水深0.66mのもので、事故時には3歳児、4歳児、5歳児合わせて20人が入っていた。監視に保育士2人が当たっていたが、報告書によると園児を水中に残したままプールの滑り台(高さ2.0m、斜路4.05m、幅0.4m)を保育士2人が取り外し作業を行い、保育士が園児から目を離した15時36分から約1分から2分の間の出来事であったという。
 報告書では、さいたま市社会福祉審議会特定教育・保育施設等重大事故検証専門分科会(以下、「委員会」という。)の弁護士、保育所運営側委員、幼稚園運営側委員、看護学教員、医師の5人の委員により詳細な調査結果および8件の課題・提言が行われている。保育園あるいは幼稚園の運営面から良く記述されており皆様にもお読みいただきたい。
【後記】私ども「子どもの安全研究グループ」は技術士の集まりである事もあって報告書から読み切れない、述べられていない事項、あるいは疑問点があるので、それらを(ここ)に提示させて頂いている。子どもの安全に取り組んでいる方々と共有出来れば幸いである。