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はじめに
私どものホームページにご来訪いただきありがとうございます。
このホームページは公益社団法人日本技術士会登録 子どもの安全研究グループ(以下当会と言う)が、子どもの安全に関する各種の研究活動をおこなっている状況のご報告と、その成果を社会に発表することを主な目的とするために運営しています。
このホームページのご利用方法を簡単に紹介します。
1.工学的な知識と経験を子どもの安全に活用しています
子どもの安全に関わる事柄は無数にあります。当会は科学技術と工学に関する高度な知識と経験を有する技術士から構成されています。その技術士がお役に立てる領域、すなわち科学技術と工学の知識と経験が問題を解決できるテーマを取り上げて研究し情報を提供しています。
2.子どもの不慮の事故
    • 我が国の乳幼児死亡率は世界で最も低いのですが、事故による死亡率は先進15ヶ国で0歳児では12位、1~4歳児では11位です。

 

    • 1~19歳の子どもの死亡原因は「不慮の事故」割合が高く、2015年では839人が亡くなっています。

 

    • この死亡数は不慮の事故に遭った子どもの数の氷山の一角であり、不慮の事故で入院する子どもの数は1~4歳の場合、亡くなった子どもの数の40倍、外来で診療を受ける子どもの数は4,000倍になると推定されています。

つまり、不慮の事故の防止は膨大な数の子どもの傷害を防止することなのです。

子どもの死亡原因 (平成21年人口動態調査 死亡順位より)
年齢 第1位 第2位 第3位 第4位
0 先天奇形など 呼吸障害など 乳幼児突然死 出血性傷害
1~4 先天奇形など 不慮の事故 悪性新生物 心疾患
5~9 悪性新生物 不慮の事故 先天奇形など 心疾患
10~14 悪性新生物 自殺 不慮の事故 先天奇形など
15~19 自殺 不慮の事故 悪性新生物 心疾患
1件の死亡事故の裏には29件の怪我、その背景には300件のヒヤリハットがあるというハインリッヒ法則(1938)は労働災害の分野では良く知られていますが、子どもの死亡事故、傷害事故にも同じような傾向が見られます。

「事故のピラミッド」イメージ

3.なぜ工学的な知識か
子どもの死亡原因の第1位は「不慮の事故」によるものです。
そして、その多くの事故は、同じ原因の繰り返しです。
家庭内の事故は、「保護者の不注意」とされ、傷害の情報が企業や行政に伝えられていないことが多いのです。
事故の中には工学的な配慮がされていれば防ぐことが出来るものがたくさんあると私たちは考えています。
技術士は科学技術と工学の知識、経験にとても豊富な技術者の集団です。私ども技術士が事故事例を検討し「不慮の事故」を少しでも減らす、無くすことを目指しています。
4.分かり易い解説と技術的な情報の階層構造
取り上げているテーマは科学技術・工学が関連する領域のものです。
ホームページ(トップページ)の最初のページは多くの方々に読んで頂ける様に分かり易く書きました。(書いたつもりです。) さらに読み込んでゆくと専門的になります。このように多くの方々に情報を提供できるよう心がけていますがうまく階層構造になっていないページも多々あります。ご勘弁下さい。
5.山中龍宏先生
当会が発足したきっかけは、(社)日本技術士会CPD中央講座「子どもの安全を守る-技術者のミッション」 2009年4月11日において山中龍宏 先生から「子どもの事故による傷害の現状と予防戦略」の講演をいただいたことです。それから山中先生から多くのご指導をいただいています。平成21年度と平成22年度の活動は山中先生が日本小児科学会に寄稿されているInjury Alert (傷害注意速報)からテーマをいただきました。
山中龍宏先生
緑園子どもクリニック 院長
(独)産業技術総合研究所 デジタルヒューマン研究グループ 招聘研究員
6.独立行政法人 東京工業大学
西田佳史氏にも前述の(社)日本技術士会CPD中央講座にて「傷害予防のための工学的アプローチ」の講演をいただきそれ以降ご指導をいただいています。
東京工業大学 教授
前:(独)産業技術総合研究所人間情報研究部門 デジタルヒューマン研究グループ センター長 主席研究員
7.技術士について
「技術士」は、「技術士法」に基づいて行われる国家試験(「技術士第二次試験」)に合格し,登録した人だけに与えられる称号です。国はこの称号を与えることにより,その人が科学技術に関する高度な応用能力を備えていることを認定します。
また,技術士には顧客の秘密を守る義務があり(同法第45条),故意に顧客の秘密をもらし、または盗用した場合には,法律によって処罰されます(同法第59条)。
(定義)第2条 この法律において「技術士」とは,第32条第1項の登録を受け,技術士の名称を用いて,科学技術(人文科学のみに係るものを除く。以下同じ。)に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画,研究,設計,分析,試験,評価又はこれらに関する指導の業務(他の法律においてその業務を行うことが制限されている業務を除く。)を行う者をいう。
技術士は科学技術のコンサルタントです。技術に関する研究・開発・設計・評価の指導や相談,製品の品質や製造工程の効率改善,プロジェクト計画の策定や管理,事故の原因調査や損害査定などを行います。
当会の活動につきましてお問い合わせ等ございましたら、下記までご連絡くださいますようお願い申し上げます。
公益社団法人日本技術士会登録 子どもの安全研究グループ
E-mail:info【at】kodomonoanzen.jp
恐縮ですが【at】を @ に書き換えて下さい。